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【要約】『子どもの目を守る本』三木淳司|病気の早期発見に!一般向け

ヤスパパ

こんにちは、3歳児の子育て中&視能訓練士のヤス(@yasu)です

視能訓練士という国家資格を取得し、15年以上が経ちました

小児眼科併設のクリニックで、多くのお子様の検査を担当し、斜視や弱視のお子様の視力や両眼視機能機能を育てるために、日々奮闘しています

今回はInstagram(子供の目の情報発信中!)『子どもの目についてわかりやすい本を紹介して欲しい!』というご意見をよくいただくので、それにお応えして、一般向けのおすすめ本を紹介したいと思います♪

「子どもの目を守る本」
出版社:講談社
監修者:三木 淳司(川崎医科大学眼科学教授・医学博士)
出版日:2022年6月21日

子ども目についての基本的な知識を幅広く身につけておきたいパパママさんに特におすすめの本です

この本でわかること
  • 目の病気の早期発見方法(年齢別)
  • 目の構造や物が見えるしくみ
  • 弱視・近視・斜視などの基本的な知識と治療方法
  • 知っておきたい子どもの目の病気(先天性白内障、小児緑内障、網膜芽細胞腫、結膜炎、さかまつげ、眼瞼下垂、心因性視覚障害など)
  • 子どもに関するよくある質問に対する回答(スマホやゲーム、ブルーライトなど)

目の病気は、早期発見・早期治療がお子様のこれからの一生に関わる視機能の予後を左右するといっても過言ではありません

子どもの目を守れるのは、親御様しかいません!

子どもの目の病気はなぜ早期発見・早期治療が必要なの?

子供の目の病気には、治療にタイムリミットがあるものがあります

それは視力や両眼視機能(立体感覚)の発達に関与する弱視や斜視、先天性白内障や眼底の病気などです

生まれてすぐの子供の視力は、0.01〜0.02ぐらいだと言われています。

そこから外界の物を見る経験の積み重ねにより、脳の中の視覚に関わる神経細胞が分裂して増えていきます。

視力や両眼視機能などの視覚機能の発達は、だいたい就学前までには大人と同等のレベルに到達すると言われています。

脳の視覚領域の発達がめまぐるしい時期に、見え方に影響するような病気(弱視、斜視、先天性白内障、その他の眼底疾患など)があると、早急に治療を開始しなければ、視覚の発達が障害されてしまいます

治療のタイムリミットは9歳頃までと言われおり、病気の発見が遅れると、視機能が正常になるまでにタイムリミットが来てしまうということになりかねません

親が気になる12のこと

「子どもの目を守る本」の冒頭部分に、お子様の目のことで親御様が疑問に感じやすいことを、12個ピックアップされています

  1. 子どもの目の異常は、どうすればわかりますか。
  2. 小さい子どもでも、目の異常を調べる検査や健診などを受けることはできますか。
  3. 3歳の娘がやたらテレビに近寄って見ています…。
  4. 視力検査の結果、片目のみ視力が悪かったのですが。
  5. 1歳の息子がたまに目で物を追わないので、見えていないのか心配です。
  6. 弱視とはどんな状態ですか。まったく目が見えないということでしょうか。
  7. 子どもでもメガネをかけさせないといけませんか。
  8. 両親が近視だと子どもも近視になりますか。
  9. 子どもの目の病気で、重症化するものはありますか。
  10. 子どもがしきりに目をこすっています。大丈夫でしょうか。
  11. スマホやタブレットなどは使わせてもよいのでしょうか。
  12. 視力の低下を防ぐためにできることはありますか。

これらの疑問への解説が、詳しく記載されているページをいくつかピックアップしてくれて、とても読みやすい構成になっています!

一冊まるまる読んで知識を網羅するのもヨシ!気になる疑問に対する解説だけをサクっと読むのもヨシ!

この本はどんな人(場所)におすすめ?

お子様が近視や弱視、斜視と診断され、目の基本的な知識を身に付けたい親御様

お子様の弱視は50人に1人程度

お子様の近視は小学生の10人に1人、中学生の20〜30人に1人程度で、現在進行形で増加中です

斜視は日本人の50人に1人程度で、時々ずれるタイプの間欠性斜視を含むと数倍以上になります

これらの統計から考えると、お子様の目に悩みを持つご家庭は少なくないと思われます

悩めるパパ

眼科で弱視って診断されたけど、いまいち子どもの目がどういう状態なのかわからない…

悩めるママ

先生(医師)は忙しそうにしていたので、あまり質問できなかった…

このような声はよく聞こえてきます

この本はそういった思いをされている親御様にぜひ読んでほしいです!

目の構造(近視とは?遠視とは?)や発達について、弱視や斜視の治療方法、目のために気をつけたいことなどの基本的知識が身につきます!

これからお子様が産まれる予定で、目の病気の遺伝が心配な親御様

屈折異常(近視、遠視、乱視)や斜視は、主に目の形によって決まるものなので、顔や骨格が親子で似るのと同じく遺伝傾向があります

弱視も屈折異常や斜視が原因になることが多いので、2次的に遺伝傾向があるとも言えますね

親御様やお子様にこれらの疾患あるようなら、予備知識を身につけておくと安心ですね♪

小児科や小児眼科に勤めているスタッフや待合室

子どもの目についての知識が幅広く得られるこの本は、小児科や小児眼科に勤め始めたスタッフさん(受付、看護師、検査員等)にもおすすめです!

一般向けにわかりやすく解説されているので、子どもの目のことを学び始める際に最適な本だと思います

また、小児科や小児眼科の待合室に置くのもおすすめです!

親御様への知識提供のサービスになりますね♪

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