こんにちは、視能訓練士のヤス(@yasu)です
これまでずっと眼科臨床の場で働いてきて、いろんな経験をしてきましたが、
自分は「視能訓練士になってよかった」と断言できます
今日はそう思える理由について5つに絞って紹介してしていこうと思います
これから視能訓練士になるかどうか迷っている方、まだ視能訓練士として駆け出しで仕事にやりがいを感じることができていない方に向けて書きます
視能訓練士というのは主に眼科で活躍する国家資格です 主に小児の弱視や斜視の視能矯正や眼科領域の検査全般を行います 低視力(ロービジョン)の方の補助業務や3歳児検診などの検診業務も担当することもあります
国家資格である『視能訓練士』免許を取得し、小児眼科併設の眼科クリニックで現在まで15年勤務
検査主任として小さなお子様の目の検査やメガネ合わせ、弱視・斜視訓練等を主に担当し、視能訓練士実習生の指導員も兼任する
令和元年にパパデビュー♪
仕事でも家庭でも子供と接する毎日を過ごしています!
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【理由①】日々「感謝」という喜びを与えてもらえる
視能訓練士という仕事は、患者さんととても身近に接することが多い仕事です
例えば眼鏡やコンタクト処方では生活上のニーズを聞き取り、個人の目の状態に合わせるオーダーメイド検査が必要です
また、弱視や斜視を持っているお子様には視機能を育てるための治療方針を立て、親御さんと共にその成長を見守っていく使命があります
「医師には緊張して聞けなかった」と色んな質問を受けることもあります
患者さんに安心感や満足感を感じてもらうには努力と経験が必要になりますが、患者さんから感謝の言葉をいただけた時には、何にも代え難い喜びを感じることができます
【理由②】眼科診療の責任あるポジションを担える
- 人から頼りにしてもらえること
- 責任ある重要な仕事ができること
これらは自己肯定感が高まり、仕事のやりがいに繋がります
眼科の検査業務というのは医師の診断や治療に直接影響する行為です
眼科医療の中で非常に重要な役割を担います
新人だから責任がないということは全くありません
最初は先輩に確認してもらいながらになりますが、経験値を積めば徐々にできる検査が増え、検査の質も向上し、医師からの信頼感も高まり…とモチベーションは際限なく上昇します!
【 新人へのちょこっとアドバイス 】
新人時代はもちろんうまくいかないことが多いですが、「失敗を経験するということは、次の成功に繋がる成功体験」だと捉えましょう
最初は先輩に守ってもらいながら、積極的に検査に参加し、経験値を自分から掴みにいきましょう!
【理由③】人工知能にはまだまだ負けない技術を磨ける
眼科では患者さんの自覚的な応答(患者さんに答えてもらうこと)による検査が少なくありません。
そういう検査は、心理的な要因によって結果も大きく変わってしまうため、人対人の細かな感情が伴うやりとりはコンピュータが代替することは困難だと思います
視力検査、視野検査をはじめ、オーダーメイドのメガネ処方や子供に対する検査、お年寄りのペースに合わせた検査など、人として感情が通い合い、信頼関係を築くことで成り立つ検査がたくさんあります
【理由④】技術を身につければ就職には困らない
まず前提条件として、眼科医の人数に対して、視能訓練士の絶対数が足りていません
眼科医1人に対して視能訓練士が2〜3人必要だと言われていますが、その割合には全然達していません
眼科医 約13000人 視能訓練士 約17000人
さらに視能訓練士のうち女性が約8割を占めており、結婚や妊娠により退職又は休職されていることもあります
数だけを見ても、これから数年間は就職する場所がないということは考えにくいです
ただ「就職できればそれで良い」というわけではありません
できれば自分がやりがいを感じる職場に就職したいですよね
医療の発展により眼科診療の中でも、角膜専門、緑内障専門、網膜専門、小児専門、手術専門…のように専門分野に分かれていく傾向があります
視能訓練士としてもこれからは、多様化する眼科診療の中でも「自分はどの分野をメインとして働きたいのか」「心がワクワクする分野はどこにあるのか」などを追求し、それに必要な知識と技術力を磨くことが重要になると思います
これからの時代は日本でも「年功序列」から「成果主義」へと変わりつつあります
自分が働きたいと思う職場に就くには、視能訓練士は技術職であることを忘れず、自分の強みをしっかり磨き、成長し続けることさえ忘れなければ、必ず需要はあると自分は考えています
【理由⑤】人とのつながりができる
視能訓練士はリモートワークは不可能な職種で、たくさんの同じ志(こころざし)を持った方々との出会いがあります。
自分は人と接することが好きなので、この仕事につけてよかったと思いますし、そういう方に向いている仕事だと思います
- 質の高い眼科医療を患者さんに提供するということは1人では不可能なことで、受付、医療事務、視能訓練士、看護師、眼科医、全員がチームとして皆でそこを目指す楽しさがあります
- 自分と価値観の合う人と出会える確率があがります。
まとめ
今回は視能訓練士になってよかったと自分が感じている理由を5つあげてみました
- 日々「感謝」という喜びを与えてもらえる
- 眼科診療の責任あるポジションを担える
- 人工知能にはまだまだ負けない技術を磨ける
- 技術を身につければ就職には困らない
- 人とのつながりができる
これからも今いる職場で皆と協力してより良い治療を目指していく所存です!
この記事を読んでいただいた方に視能訓練士の魅力が少しでも伝われば嬉しいです!
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最後まで読んでいただきありがとうございました